令和3年12月16日に議会全員協議会が開催され、2年前から問題となっていました三セクに関する菊池市監査員の報告書が報告されました。
これは、菊池市が85%以上を出資する七城温泉ドームとメロンドームが5年間で2,000万もの交際費を、居酒屋やコンパニオン代、外国人スナックで使い、使途不明なタクシー代や使途不明金100万円が発覚したことに対する市の監査員の監査報告書です。
この問題に関しては、過去に私も一般質問で市長への供応接待や市長後援会への交際費の流入、香典代の使途不明金を問題として質問し、市議会が調査権を持つ100条委員会の設置を提案しましたが、否決されていました。
今回の監査員の報告では、交際費2,059万円のうち523万円が不当支出との結論で、その中には、私が問題視していたタクシー代(145件)飲食代(151件)も不当とされ、使途不明な香典代(165件)も不当との結論でした。
さらには、江頭市長を供応接待した26件6万2,000円と市長後援会への会費とタクシー代27件21万円も不適切な支出とされました。 この報告を受け、両法人の社長である服部氏への523万円の返還要求を行うように、江頭市長(同法人の取締役)に求めましたが、「法人が決めることだから」と明言を避けました。
また、市長に対する接待費用の返還についても「令和2年からは市長交際費から出している」と論点のずれた答えでした。
市長後援会への三セクからの資金流入は、政治資金規正法第22条3項に該当するため今後、調べます。
これだけ問題となったことに関して、菊池市議会は2度も100条委員会を否決しています。反対した議員は「議会では三セクは調査できない(ウソ)」や「監査員の結果を待ちたい」と言ってましたが、昨日はダンマリでした。
これでは、議会の存在意義を問われても仕方がありません。
菊池市は、パワハラ疑惑に三セクの使い込みとネガティブなニュースしか載せないと批判する声も聞こえますが、それは物事の本質を見ようとしてないのではないでしょうか?
福島英徳議員が一般質問で三セクを問題視しなければ、熊日が報道しなければ、市が多額の出資(税金)と毎年数千万の指定管理費(税金)を投じている三セクが湯水のように交際費を使い込んでたことを市民が知る由もなく、今も続いていたと思います。
「過去を正してこそ、未来は正しく拓かれる」この言葉を信じて市政の闇を暴き、一部の者が税金を貪らないように、しっかり議員としてチェック機能を果たしていきます。
最後に、約1,500枚に上る領収書を丹念に精査され、圧力に屈することなく今回の報告書を作成された宮川監査員と泉田監査員に心から敬意を表します。お疲れさまでした。
