2023/07/15
給水条例の改正に反対しました
7月14日に令和5年第2回菊池市議会定例会が閉会しました。熊日新聞にも掲載されましたが、1つの議案が賛成1反対18の賛成少数で否決となりました。
それは、水道の検針を2ヵ月に1回にして、検針員の給料を半分にすることで700万円の経費が削減されるというものでした。
今朝お電話で「荒木議員は常日頃から改革!改革!と言っているので賛成したのですか?」とのお問い合わせがありました。私は、反対しました。
なぜ反対したのか?一つは水道事業会計が執行部の説明よりもはるかに黒字だからです。
人口減少と施設老朽化で今後厳しい運営が予想されると説明しましたが、過去3年間の決算書を精査すると、期末残高が令和3年度に3,500万円増加し5億8,000万になってますし、資本金は令和元年が14億円だったのが、令和3年には16億7,600万と着実に増やしています。また、給水戸数もこの4年間で680世帯増えています。
水道会計は、企業会計なので複式簿記で行っていますので、簿記の資格を持っている人でも分野が違うと難しいです。それを市の職員が異動もあるなか、企業会計が詳しいはずがありません。
実際に私のいくつかの問いに即答できませんでした。当年度の会計を説明できないのに5年後、10年後の水道事業の見通しなど分かるはずがありません。
二つ目は、改革の順序が違うということです。市の財政は厳しくないと言いながら、都合が悪くなると財政は厳しいと言ってみたり一貫性がありません。
なにより、検針員の給料を半分にする痛みを押し付ける前に、無投票で当選した議員を削減し「身を切る改革」が先だからです。
市民(検針員も市民です)に痛みを押し付ける前に、「隗より始めよ」の精神で議員が先ずは率先しないと、誰が改革に納得するでしょうか?
賛成された議員は、私たちが過去3回提出した議員定数4人削減案において「議員を増やし、報酬も増やすべき」と言われてました。
検針員の給料は半分、議員の身分はそのまま?私はとてもそんなことは言えません。
今回の議案の採決にあたり、市民のみなさんとお約束した「身を切る改革」を実現するために、私たち5人(荒木、木下、二ノ文、福島、大山)は信念を貫いていくことを、あらためてお誓いいたします!

※令和3年度の監査委員の審査意見
